千念桜
夢の記憶
2月15日、本日晴天。

とても良い天気で私は朝から……布団の上でほうけていた。

私の名前は明宮女 理或(めいくな りある)。
珍しい名前だとよく言われる……上も下も。
そんな細かいことを気にせず、明るく女子高生をやっている。

「………どんな夢だったけ?」

そう、そんな私が柄にもなく、布団の上でほうけている理由は夢である。

今年、2xxx年はまた治安が悪くなる年らしい。
どうやら私達が生きているこの時代は、歴史上の人物が生まれ変わる年というのだ。

………というのももう四度目くらいのため、皆慣れてしまっている。

話が変わってしまったため、ここで戻す。
つまり、私が夢のことを気にしているのは、私が誰かの生まれ変わりかもしれないということだ。

生まれ変わりとわかるのは、夢やら事故やら多種多様らしい。
レム睡眠気質の私が夢を見るのは珍しく、もしかしたら………と。

別に生まれ変わりでありたいとか、ナルシストなわけではない。
生まれ変わりも生まれ変わりで大変らしい。

一度死んでいるためか超人的な力を持っているらしいし、国家天然記念人物となって……いわゆる面倒臭い日々を送るみたいだ。
私も詳しいことはわからない。

だけど、超人的な力を持ち、国家天然記念人物となった人がいるからこそ、治安も悪くなるみたいだ。
超人的な力を使って悪さをしたりね。

そしてーーー、
< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop