大切な人に想いを伝える魔法の言葉



「いってらっしゃい」を

言われる側よりも

「いってらっしゃい」と

送り出す側のほうが、

淋しさが強い気がします。




それは、言われる側は

これから外側の世界に向かって

踏み出して開拓して新しい出会いが

訪れたりするかもしれないのに比べて、

ただ、待っているしかできないから。


「いってらっしゃい」を伝えて

「ここにいるよ」と伝えたかぎりは、

迎えにいくことができないのです。


その人がまた戻ってきてくれることを

じっと、待ち続けることは、

不安になったり、しんどくなったり、

退屈になったり、目移りしたり、

いろいろと乗り越えるべきものがある気がします。


そんなたくさんのことを抱え込んで、

「いってらっしゃい」って伝えているのです。



あなたがこれから出会う「いってらっしゃい」は

伝える側が多くなるか、言われる側が多くなるか、

それはどちらであるかはわかりません。



でも、どちらであるにしろ、そこには、

つながりを持てている人がいるということ。

待っている人がいてくれたり、

待っていたいと願う人がいるという証です。


だから、今回で連載の最終回を迎える、

「大切な人に想いを伝える魔法の言葉」。

一年間に渡って、大切なつながりを実感しながら、

あなたとあなたの大切な人との想いが巡ることを

少しずつですがお手伝いさせていただけたように思います。


これから先、

あなたとあなたの大切な人が、

想いを伝え合って、言葉で愛情を巡らせ合って、

お互いが行きたい場所にたどり着くことを願って、

そしてまたいつか再会できることも合わせて願って、

最後に感謝と愛情を込めて贈りたいと思います。

”いってらっしゃい”。




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