大切な人に想いを伝える魔法の言葉
その「だいじょうぶ」という言葉を伝えることこそが、
母親としての大切な役割のひとつだったのかもしれません。
根拠も自信もなくて、本当は不安いっぱいだったにもかかわらず、
力強くやさしく、「だいじょうぶ」の言葉を発したのです。
それは
お腹の赤ちゃんに語りかけているようでいて、
彼女自身が言ってもらいたい言葉だったのかもしれません。
娘さんのこと、そして自分自身のこと、
自分たちの未来の幸せを信じたいという気持ちや、
お互いが絆で結ばれていると信じられたからこそ、
生まれてきた言葉であり、祈りのようなものだったのかもしれません。