大切な人に想いを伝える魔法の言葉



目の前にあった歩道橋をのぼって、

橋の真ん中あたりから道路を眺めながら、

もう一度、改めて、最後に贈るメールの内容を

じっくりと考え直すことにしました。


そのときの僕は、混乱した気持ちや、矛盾した感情を、

ぴったりな言葉に変えることもできないまま、

それでも彼女にかっこうをつけて、

「さようなら」の5文字だけを書いて、

彼女のアドレス宛にメールをしました。


< 144 / 1,111 >

この作品をシェア

pagetop