大切な人に想いを伝える魔法の言葉
もちろん言われないよりは、嬉しいはずですし、
社会のマナーや常識でもありますから、いいことのはずなんです。
ですが、せっかく相手が自分に向けてくれていた、
メールの署名にくっついている「定型ありがとう」も、
コンビニ店員さんから言われる「機械的ありがとう」も、
どこか暗号のように感じて、言葉以上の気持ちを受け止めようとせず、
そこには何もないかのように、受け流してしまっていたのです。
そうして、それらの「ありがとう」を受け取れないから、
ありがとうの言葉に出会うたびに、
ちょっとだけ、なんともいえない、さみしさが込み上げたのでした。