大切な人に想いを伝える魔法の言葉
【 会えない時間が育てるもの 】
遠距離恋愛の二人にとって
月に一度か二度だけの週末が
自分たちにとっての、
かけがえない幸せのひとときでした。
朝は始発で会いにきて、
夜は終電で帰るのが決まりでした。
一秒でも長く二人でいられるように、
ほんの少しの時間さえも大切にするために。
二日間二人で過ごした日の夜、
見送りにきてくれた彼女と
ホームで笑顔のお別れをして
ネオンも届かなくなった窓の景色を見つめる
淋しげな自分の顔とにらめっこしていた瞬間、
ケータイのバイブの振動に気づくと
さっそく彼女からのメールでした。