ミックス・コーヒー
②
ご飯を食べ終え、貴之は台所で食器を片付けている。
尚樹は、そのまま食卓の椅子に座りテレビを見ている。
美葉は食卓から居間に移動し、ソファに腰をかけた。
ふと、居間とその隣の部屋をつなぐ襖が、少し開いていることに気づいた。
今までその部屋には入ったことはなかった。
だが、これまで気にしなかった空間のことがなんだか妙に気になったので、美葉はゆっくりと立ち上がり、その襖に近寄ってみた。
結構な隙間だったので、部屋の中が、見える。
その部屋は、小さな和室で、美葉から見て右側の方に仏壇が置いてあった。
美葉は襖を開け、部屋の中に入ってみる。
居間の光はこの場所には届ききっておらず、薄暗い中で美葉は目を凝らす。
仏壇に飾っている写真の顔なら、なんとかわかる。
写真は二枚あり、それぞれ若い女性と中年の男性が写っている。
中年の男性は、眼鏡をかけていて知的な感じだが、目が優しそうだ。
ご飯を食べ終え、貴之は台所で食器を片付けている。
尚樹は、そのまま食卓の椅子に座りテレビを見ている。
美葉は食卓から居間に移動し、ソファに腰をかけた。
ふと、居間とその隣の部屋をつなぐ襖が、少し開いていることに気づいた。
今までその部屋には入ったことはなかった。
だが、これまで気にしなかった空間のことがなんだか妙に気になったので、美葉はゆっくりと立ち上がり、その襖に近寄ってみた。
結構な隙間だったので、部屋の中が、見える。
その部屋は、小さな和室で、美葉から見て右側の方に仏壇が置いてあった。
美葉は襖を開け、部屋の中に入ってみる。
居間の光はこの場所には届ききっておらず、薄暗い中で美葉は目を凝らす。
仏壇に飾っている写真の顔なら、なんとかわかる。
写真は二枚あり、それぞれ若い女性と中年の男性が写っている。
中年の男性は、眼鏡をかけていて知的な感じだが、目が優しそうだ。