ミックス・コーヒー
「美葉が危ねえな。あと、ついでにおれらも」

「………」
 貴之はうつむいている。



「こうなったら、こっちからアクション起こすしかないんじゃねえか」

「アクションって?」
 眉をひそめる貴之に、尚樹が少しだけ笑う。

「いるだろ、頼りになる人が」

「……ああ。なるほどな」



 その人物は今日も間違いなくやってくるだろう。
 貴之達は<彼>が来るまで、なんとか気持ちを落ち着かせて待つことにした。
< 120 / 366 >

この作品をシェア

pagetop