ミックス・コーヒー
 貴之と尚樹はお礼を言って頭を下げた。

「……それで、今、美葉ちゃんは?」

 シゲの質問に、貴之が静かに答える。

「休んでます。部屋で……」

「そうか……。かわいそうにな」

 貴之には、シゲの存在がとても頼もしかった。
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