ミックス・コーヒー
「……シャンシャン……?」
「ファッション誌ね。店にもあるじゃん。後で見てみれば?」



 その夜、美葉は店から持ち出したその雑誌をずっと眺めていた。
 美葉の態度を少し不思議に思いつつも、この時は貴之はそれほど気にはしなかった。

 なんだかんだいって、美葉も年頃の女だからな、くらいにしか思っていなかった。
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