ミックス・コーヒー
「それは、大事になると困るからですか?」

 貴之の言葉に、河内は答えず、そのかわり手のひらで自分の顔を覆った。


「……言い訳は、何も出来ない」


 貴之にも、そんな河内へ返す言葉はなかった。
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