ミックス・コーヒー
「まずいって、もしかして……」
 貴之は、すぐに沢下の表情が意味する事に気づいた。

「これは……アッコちゃんですよ。あ、秘密、という意味です」

「沢下さん、すいません。すげー、めんどくさいです」

 沢下は、貴之の言葉は全く気にしない様子で、声のトーンを少し下げて<それ>を打ち明けた。



「僕達は……菅浦エリカを、重要参考人としています」
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