ミックス・コーヒー
⑤
尚樹がシャワーを浴び終わり、部屋に戻ると、彼のTシャツと短パンに着替えたミクリがそこにいた。
「おかえり」
「ミクリもシャワー浴びる?」
「うん。今、行ってくる」
尚樹は脱衣所に向かうミクリの背中を目で追った。
彼女には、尚樹の服は大きすぎたようだ。
でも、そんなぶかぶかのTシャツを着ているミクリが、尚樹はどうしようもなく愛おしかった。
付き合い始めてから、二人のデートはもっぱらお互いの家の中だった。
マスコミにばれないように、一応注意を払いながら<密会>をしている。
だが、お互い性格がサッパリとしている為「もしバレたら、その時はその時だね」と、話もまとまっている。
だが、今までどちらかの家に泊まる、ということはなかった。
なんとなく、尚樹がそれを避けていたのだ。
尚樹がシャワーを浴び終わり、部屋に戻ると、彼のTシャツと短パンに着替えたミクリがそこにいた。
「おかえり」
「ミクリもシャワー浴びる?」
「うん。今、行ってくる」
尚樹は脱衣所に向かうミクリの背中を目で追った。
彼女には、尚樹の服は大きすぎたようだ。
でも、そんなぶかぶかのTシャツを着ているミクリが、尚樹はどうしようもなく愛おしかった。
付き合い始めてから、二人のデートはもっぱらお互いの家の中だった。
マスコミにばれないように、一応注意を払いながら<密会>をしている。
だが、お互い性格がサッパリとしている為「もしバレたら、その時はその時だね」と、話もまとまっている。
だが、今までどちらかの家に泊まる、ということはなかった。
なんとなく、尚樹がそれを避けていたのだ。