ミックス・コーヒー

「光」

 夢を見ていたの。

 ずっと。



 すごく怖くて、でもあたたかくて、悲しくて、嬉しくて……不思議な夢だった。

 これがなかなか心地よくて、このままこの夢を見続けていたい、とも思ったけれど。



 やっぱり、あなたが淋しがるから、戻らなきゃね。

 あなたの、あたしを呼ぶ声が、ちゃんと届く場所にいなきゃ。



 だって。

 あたしも、淋しいから。



 だから、もう一度あなたと出会いにいくよ。
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