ミックス・コーヒー
「私、戦うから。貴之と尚樹と、ミクリと。一緒に」

 美葉の眼差しは力強かった。

「何が勝ちなのかはわかんないけど、結果を知った時の感情をミクリと共有したいの」



 ……私達は、同じ、だから。



 美葉がミクリの手を握る。

 ミクリの唇からは「ごめんね」と「ありがとう」が何度もこぼれた。
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