ミックス・コーヒー
③
手帳には、あまり書き込みはされていなかった。
そのため、最初はゆっくりページを捲る美葉だったが、徐々にそのスピードは速くなっていた。
ふと、彼女の手が止まる。
書き込みを見つけたようだ。
貴之が覗く。
「え?」
その箇所を見た瞬間、貴之は思わずそう漏らしてしまっていた。
<2月10日 3時に茂と、優哉の喫茶店で>
そこには、崩した字体だが確かにそう書いてあった。
そしてその下には、その喫茶店の電話番号らしき数字が並んでいた。
手帳には、あまり書き込みはされていなかった。
そのため、最初はゆっくりページを捲る美葉だったが、徐々にそのスピードは速くなっていた。
ふと、彼女の手が止まる。
書き込みを見つけたようだ。
貴之が覗く。
「え?」
その箇所を見た瞬間、貴之は思わずそう漏らしてしまっていた。
<2月10日 3時に茂と、優哉の喫茶店で>
そこには、崩した字体だが確かにそう書いてあった。
そしてその下には、その喫茶店の電話番号らしき数字が並んでいた。