ミックス・コーヒー
「……その二つの証明を、今から同時にしてみせますよ」

 貴之はジーパンのポケットから、ある物を取り出した。

 それを見た河内の目の色が変わる。



「オレ達にとって、これは宝物でもなんでもない。
忌々しくてどうしようもない、持っているだけで気持ちが悪くて堪らない物だ。
でも、今だけはこれが<武器>になる」



 そして、貴之は河内の目の前で、それを広げてみせた。
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