ミックス・コーヒー
「……そんな、僕は、まだ……まだ、シゲさんが必要なんですよ!」
「情に流されず、お前は自分の力でこの事件を解決に導いたんだ。自信をもつんだよ、沢下」
そして……もっと、もっと大きくなれ。
シゲは、優しい口調でそう言うと、白い歯を出していつものようにニカッと笑った。
スーツを着た今の彼の姿は、かつて警察にいた頃と記憶で重なり、貴之の胸も熱くなった。
「来い。沢下」
沢下の手によって、シゲの両手に手錠がかけられる。
<23:12 船崎茂 殺人・殺人未遂の容疑で逮捕>
「情に流されず、お前は自分の力でこの事件を解決に導いたんだ。自信をもつんだよ、沢下」
そして……もっと、もっと大きくなれ。
シゲは、優しい口調でそう言うと、白い歯を出していつものようにニカッと笑った。
スーツを着た今の彼の姿は、かつて警察にいた頃と記憶で重なり、貴之の胸も熱くなった。
「来い。沢下」
沢下の手によって、シゲの両手に手錠がかけられる。
<23:12 船崎茂 殺人・殺人未遂の容疑で逮捕>