ミックス・コーヒー
「………」
 尚樹は、うつむいてしまっている。

「確かに、ちょっとしたことかもしれねえよ? でも、一つ嘘をつかれてるってことがわかったら、あいつの全部が信用できなくなってきて、あいつのことが全くわかんなくなって……すごく不安になったんだ」



 それから、一時間程、とても静かな時間が流れた。

 そういえば、さっき開けたばかりの1リットルのペットボトルのお茶は、もう全部なくなってしまっていた。
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