君の夢を(未定)
(今起きようとしてたよ!ほんっとに)
(言われたらやる気なくなるっての。)
私は心の中で文句を言いながら、目線を下ろした。
目線の先にはさっきの忌々しい目覚まし時計がある。それに、古くさいアナログというのがますますムカつく。
二つの針は、8時を表している。
(…え?)
「えぇぇぇぇぇ!?」
8時と言えば、もう学校について良い時間。
私はお母さんに聞こえてはいけない、と慌てて口を押さえた。
(やばい!いや、やばい!)
少し急ぎめに用意を始めたが、よく考えたらもう到底間に合わない。
(…もう、このままサボろっかな。)
私はベッドに飛び込んだ。