君が見たいから ~ Extra ~


『わたし、そんなこと考えてもいなかったわ。だってあなたの立場は、わたしにもよくわかってるもの。あなたがそんな風に考えてるなんて、全然知らなかった……。どうして、そう思ったの?』

『ここしばらく、君にあまりにも元気がなかっただろう? 口数は少ないし、日本に電話もしょっちゅう掛けてる……。いや、電話でも何でも、したいだけすればいいんだ。セナの世話だって、大変ならいくらでも人を頼めるんだぞ。まったく、君の悪い癖だ。一人で背負い込まずもっと話してほしいよ』

『だって、あなたいつだって、とても忙しいじゃない!』

『それでも、夜になれば、いつだって君の隣にいるだろう!』


 もう何も言えなくなってしまった。本当に泣いてしまいそうだ。

 夢中で、彼の頬に頬を重ねて目を閉じた。暖かいぬくもりが伝わってくる。

 そのまま両腕で彼の身体を抱き締めるように包み込むと、ソンウォンも心からほっとしたように身体を震わせた。

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