君が見たいから ~ Extra ~

 相変わらずの激務にも負けない強靭な肉体には、無駄な贅肉などまったくついていない。

 結婚した頃より幾分落ち着いた雰囲気をまとった気はするが、とても魅力的なのは少しも変わらなかった。

 とうに見慣れた自分でさえ、時々はっとするほどに。

 表面上、少し穏やかになったかと思っていると、ベッドではむしろそれまで以上の情熱で求められたりする。


 この人への恋は、きっと一生終わることなく続くのだろう。彼を見るたびにそう思う……。


*** *** ***


 唯、と呼ばれ、はっとして瞬きしながら夫を見返した。


『ぼんやりしてどうした? 何か話があるって言ってただろ?』

『ええ、そう。そうなの! 実は……ね』

 勢い込んで話しかけてから、またためらって口ごもる。そんな唯をからかうように、彼は指先で頬をつついた。


『今ニヤニヤしたかと思えば、次はもったいぶって……。何なんだ? いや、待てよ。そうか! もしかして、ついに二人目ができたのか? それはすごいぞ! やったな、唯!』


 急にとんでもない結論に飛びついたソンウォンから、嬉しそうに抱き締められて、唯は目を丸くしながらその腕の中でもがいた。

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