meet again～再会～

「楓花ね、卒業式の次の日に駅前で事故に遭ったの。車にはねられて…病院がすぐ近くだったから、なんとか一命は取り留めたんやけど、まだ昏睡状態が続いてて…」


事故…？


病院…？


昏睡状態…？


じゃあ、さっきまで一緒にいた原西はいったい…。


俺の頭の中は真っ白になっていた。


それこそ夢であって欲しいと、何度も心の中で願った、その時、

『高井くんのこと、ずっと待ってたんだよ…？』


と、原西の声が頭の中で響き、俺はハッとして我に返り、河本に言った。


「河本！病院は…原西がいる病院はどこやっ！」


「えっ…あ、駅前の病院の…あっ、高井くん！」


河本の話を最後まで聞かないうちに、俺は原西がいるという病院へと走り出していた。