meet again~再会~
途中俺は、通っていた中学校の前で足を止めた。

ここも変わらないな。


でも、たった2年見てないだけなのに、なぜかとても懐かしく感じられた。

春休みということもあって、校庭に人影はなく、駐車場に車が2、3台停めてあるだけだった。


(……)


俺は黙ってその場を立ち去ろうとした。


その時だ。


「高井くん!」


聞き覚えのある声に呼び止められ、俺は振り向いた。


「原…西…?」


振り向いた先には、中学の時のクラスメートで、俺の初恋相手でもある原西楓花が笑顔で立っていた。


「久し振りね」

「えっ、あ…お、お前何でこんなとこにおんねん!?」

突然の再会。

動揺してしまった俺の口から出たのは、こんな訳のわからない言葉だった。


「何でって…それは…」

そう言って、原西は言葉を止めた。

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