meet again~再会~
「あれっ?開かへん…」

中へ入るために、玄関の戸を開けようとした俺は言った。

玄関には、しっかりと鍵がかけてある。

これでは中に入ることは出来ない。

「誰もおらんのかなぁ?」

駐車場に車があったのは確かだから、誰かしら人がいてもいいはずなのだが…。


ガラス越しに中を覗いてみるが、校内は真っ暗で、人がいる気配もない。


「力ずくで開ける訳にもいかんし…どうする?」

「うーん…」


原西に『どうする?』なんて言いながらも、俺の心の中は既に諦めモードに入りかけてた。


すると、原西が急に、

「あっ!そうや!」

と、大きな声を出した。

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