Sky*Girl
「じゃあこの資料を教室まで、運んでくれ」
にっこりと笑みを浮かべ、先生は資料に目を向けて言う。
職員室の前の棚にずっしりと乗せられている、資料。
……確かにあたし一人じゃ、とても運べないだろう。
「了解しました。運びます」
あたしは持てる分をまとめて持つ。
先生は残った資料を持った。
あたしより、多い量。
何故か無性に気に障った。
笑みを貼付けてる顔、清潔感の溢れるスーツ。
先生があたしの隣を歩いている事実に。