Sky*Girl


テレビを切っただけで急に静かだと感じさせる部屋。

周りにある家具もいたってシンプル。
必要最低限のものしか置いていない。
だから余計に静かだと感じさせられるのだろう。


「んじゃ、今日も行きますか!」



――――どうせ、みんなは私を見ない。
『表の顔の私』しか見てくれないのだから……




―――――――

―――





「おはよう」


「あ、おはよー仲木さん。」


普通に交わす挨拶、普通に席へ座る、普通に過ごす。
これこそが私の理想。


だから、みんなはもちろん知る訳がないんだ。

そして机から教科書を取り出し、1限の準備を始めた。



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