裏表ガール時々イケメン

ゆうきが帰ってきたから昼飯を食べに食堂へ行くことにした。

廊下を歩くと相変わらず視線が痛い。

どうせ顔しか見ないくせして、性格期待してんだろ。

だから応える。

楽に生きるため。

「あれ? すごい混んでるよゆうき、どうしよう。」

だれか変わってくれないかな。

「あのっ、ここ使って下さい。」

先輩だと思われる人が席を譲ってくれた。

仮面の笑顔で御礼を言い、席に座った。

タッチパネルでメニューを見て、オムライスとサイダー、ホットケーキとカフェオレを頼みゆうきに言う。

「ゆうきって、オムライスとサイダーでいいよね。」

「成が頼むならなんでもええよ。」

きしょいと思いながら、よかったと呟く。

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