裏表ガール時々イケメン
授業は楽しい。
「この作品ーーーーー、一条さん。」
「はい。そこは情景描写ーーーーー」
よく小説なんかで毎回当てられては理事長に電話なんてパターンはあるが、現実はほとんどねぇし。
「次に出席番号23番ーーー」
そんなこんなで一日の授業が終わった。
お昼の生徒会はホッチキスでの閉じ作業だった。
「ほな、図書館でおとなしゅう待っとってな。」
ゆうきの言葉に軽く微笑みかけ、移動する。
廊下を歩きながら、田辺さんの顔写真をインプットし図書館に入ろうとした。
「あのっ、」
だれだこの声。
「はぃ、」
「好きです。一目惚れしました。」