ヴァンタン
私は再び立ち上がった。


現実と異空間。
その間で家族三人?
肩を寄せ合って取り囲まれた骸骨達と向かい合う。


――パパの為に戦おう。


――チビの為に戦おう。


――そして何より、母の為に戦おう。


――お母さん待っていて、必ずパパを連れて帰るからね。


私は鏡の向こう側にいる筈の母に向かった……
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