ヴァンタン
「やるしかない!」
私はチビに声を掛けた。


「解ってる。遣るだけ遣ろう」


私は骸骨が攻めて来られないように、合わせ鏡を魔法の鏡の映像を写す工夫をした。


反射する物なら何でも良かった。
私は鏡から手を出して支えにしていたガラスの小箱を取り、頂点に来るように置いた。


――エイミー姉さん私を許して……


――けっしてお姉さんを忘れる為なんかじゃない……


――パパを助ける為に……


でも、本当は私は解っていた。

自分が助かりたいのだと言う事が……

あの骸骨の襲来から……
自分の身を守る為に……




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