ヴァンタン
「ママ〜、お腹が空いたよ」

寝ぼけ眼でダイニングに向かった。


「あれっ何時から甘えん坊さんになったのかな?」

母が笑っていた。


――そうだった!


いくらタイムスリップしたとは言っても、私は私だったんだ!


私は事の重大性に気付き、慌てて姿を隠した。


――今更もう遅い。
私は覚悟を決めて母と向き合った。
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