ヴァンタン
「何隠れているの?」
母はまだ笑っていた。


「悪い夢でも見た?」
そう言いながら、母の顔が近付いて来る。


「ホラ、早くしないと大学に遅れちゃうよ」


――えっ!?
と思った。


「あれっ私……お母さん私誰?」


「何馬鹿言ってるの?」
母はもっと笑い出した。


「私の大事なエイミー。ジョーさん達によろしくね」


――えっ!?
私は又固まった。




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