ヴァンタン
エイミー姉さんの分も生き抜く為に。


「ベス……メグ……そしてジョーありがとう。私本物のエイミーに昨日なっていたのよ」
でも三姉妹? に解る筈はなかった。


「あのね。私にお姉さんがいて、その名前がエイミーだったのよ。驚いたわ。でも夢だったんだけどね」


――そう夢だったんだ。


――パパ今何処に居るの?


私は泣いていた。


「エイミー? それマジ? だって日本人にエイミーは似合わないよ」
雅が言う。


「そりゃそうだ。やはり夢は夢だったか」
私は笑い出した。


「エイミーにはやっぱり笑顔が似合うよ」
メグとベスが同時に言う。


「流石仲良し四姉妹!」
雅がそう言いながらスクラムを組む。
私は優しさ溢れる姉妹達の心意気に泣いていた。




「そう言えば、昨日電話した時何で出なかったの?」
雅が耳打ちした。


「きっと、その夢の中でエイミー姉さんに甘えていたのね?」
雅がウインクをした。

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