ヴァンタン
チビの私の寝顔を見る。


――まあ何て可愛いらしいんだろう。

自分の気持ちにキュンとなる。


――馬鹿か私は……

そう思いつつベッドで眠るチビのポニーテールを見詰めた。


――ずっとそのまま……

そう思いつつ、又自分のポニーテールを触っていた。


何故だか解らないけど、これが答えのように思えた。


――私はきっと……パパに私だと気付いて貰いたくて……ずっとそのままこのヘアースタイルだったんだ。


――そうだきっと……パパを探す為に此処へ……


――そうか。やっぱりこれがタイムスリップなんだ。
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