ヴァンタン
「パパ……魔法の鏡って本当にあるのかな?」


「あるって聞いたよ」


「もしあったら欲しいな」

パパの意外な言葉に私は驚いて、それをお土産に頼んでいたのだった。


そうだ。
確かに……
あの鏡は私が頼んだ魔法の鏡なのだ。


――思い出した……
僅かながらに。
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