ヴァンタン
――どうしよう。あの鏡がないとパパを助けに行けない!

リボンの事は気になる。

でも今は鏡の方が問題だった。

無ければ冒険に行けなくなるからだった。




目を閉じて十年前の事を思い出してみる。
お・ね・え・さんとチビの二人は、確かに冒険した筈だった。

あの鏡の中を……


――何処にあるんだろう?


――何処にやったのだろう?


――何処に行けば良いのだろう?


――お願い誰かー。


――お願いパパを助けて!

思いは其処へ行き着いた。




< 43 / 198 >

この作品をシェア

pagetop