ヴァンタン
行方不明のパパの船を探すには、海に行くしか方法はないように思われた。

パパは海に行って行方不明になっていたのだから。




鏡の中はさながら迷路のようだった。


急にあの階段を思い出す。


家の外に出る為には屋根裏部屋から二階へと続く収納階段を降りなければいけなかった。


――収納階段か……


――そう言えば、全然使っていなかったな。


――だから懐かしく感じたたのか?

私はパパの存在を確かにさっき感じた。


――パパ屋根裏部屋で又絵本を読んで……


――そうだ、その為にも頑張ろう。

私はお・ね・え・さんとしての使命を果たそうと改めて誓った。




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