ヴァンタン
大型客船の甲板はとてつもなく広かった。
きっと此処で甲羅干しなどして居たのだろう。
プールもあるのも存在するらしい。
パパは何時か、そんな船の船長になりたいと言っていた。
でも私はイヤだ。
もっとパパに会えなくなるから。
だって大好きなパパとこれ以上離れたくなかったから。
優雅にクルージングを楽しむ為の豪華客船。
その船長で充分だ。
私の誇りだったパパ。
――パパー。
――今まで忘れていてゴメンね。
きっと此処で甲羅干しなどして居たのだろう。
プールもあるのも存在するらしい。
パパは何時か、そんな船の船長になりたいと言っていた。
でも私はイヤだ。
もっとパパに会えなくなるから。
だって大好きなパパとこれ以上離れたくなかったから。
優雅にクルージングを楽しむ為の豪華客船。
その船長で充分だ。
私の誇りだったパパ。
――パパー。
――今まで忘れていてゴメンね。