モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
逃げ場―凍夜
息を切らし、おびえた様子で部屋に飛び込んできた餌を見て、
凍夜は小さくため息をついた。
しかし、外の気配にばかり気を取られているせいか、
餌―少女はこちらに気付きそうにない。
どうせ、ノークスの悪ふざけに巻き込まれたのだろう。
しばらく少女を見つめていた凍夜だったが、
自分から声をかけるのも面倒なので、
ほうっておくという選択肢をとる。
読みかけの本に視線をもどして、しばらく経つと、
少女はようやく凍夜に気がついたようだった。
「きゃっ!?」
まるで、凍夜が突然現れたかのように、小さな悲鳴を上げる。
自分の存在を気付かれた凍夜は、今度は少女に
聞こえるようにため息を吐きだした。
凍夜は小さくため息をついた。
しかし、外の気配にばかり気を取られているせいか、
餌―少女はこちらに気付きそうにない。
どうせ、ノークスの悪ふざけに巻き込まれたのだろう。
しばらく少女を見つめていた凍夜だったが、
自分から声をかけるのも面倒なので、
ほうっておくという選択肢をとる。
読みかけの本に視線をもどして、しばらく経つと、
少女はようやく凍夜に気がついたようだった。
「きゃっ!?」
まるで、凍夜が突然現れたかのように、小さな悲鳴を上げる。
自分の存在を気付かれた凍夜は、今度は少女に
聞こえるようにため息を吐きだした。