モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「?食堂に行かないの?」

「ええ。凍夜の意向で、
今晩からは食堂ではなく
この部屋で食事します。
…では、服を脱いで
裸になってください。」

「…え。」

唐突に、ノークスに
指示されて、姫乃の口から
間の抜けた声がでた。

「…脱ぐの?わたしが?
…自分で?」

「そうですよ。いつも
裸の貴女から食事を
しているでしょう。」

「でも、あの、それはわたし…
自分で脱いでないわ。」

「ええ。でも、餌になる、と
自分でいったでしょう。
なら、準備も貴女にしてもらわなければ。
さあ、早く脱いでください。」

「…。」

確かに餌になると自分で言ったが。

…自分で脱ぐの!?

姫乃の頭は真っ白になる。
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