モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「マスター。…申し訳ありません。
身体が引っかかって、家具を
壊さずには身動きがとれません。」
東雲の言い訳を聞いて、
なるほど、と凍夜は珍しい
光景に納得がいった。
彼はこの部屋の主である
姫乃に気を使ったらしい。
「…別にかまわないけどね。」
そういって、東雲に触れると、
東雲の身体はゆるりと
融けて液体になる。
凍夜の念じるままに深紅の
液体は凍夜の手の中で
漆黒の剣に変わった。
「よかった。ケガとか…
してない?」
「問題ないよ。」
「…!お嬢様!」
心配する姫乃の問いに答えた瞬間、
黎明が叫んだ。
身体が引っかかって、家具を
壊さずには身動きがとれません。」
東雲の言い訳を聞いて、
なるほど、と凍夜は珍しい
光景に納得がいった。
彼はこの部屋の主である
姫乃に気を使ったらしい。
「…別にかまわないけどね。」
そういって、東雲に触れると、
東雲の身体はゆるりと
融けて液体になる。
凍夜の念じるままに深紅の
液体は凍夜の手の中で
漆黒の剣に変わった。
「よかった。ケガとか…
してない?」
「問題ないよ。」
「…!お嬢様!」
心配する姫乃の問いに答えた瞬間、
黎明が叫んだ。