モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「それ、昨日作ったばかりなのよ!
サイズも少し小さめだし、
返してちょうだい!」
「嫌だ。片づけを手伝ったんだから、
貰っていく。」
「あ、あなた、どうして
そういうところで変に
こどもっぽいの!?
こないだだって…。」
「僕は子供じゃない。
それにあのロッキングチェアは
もともと僕の部屋に
あったんだから、僕のだよ。」
「いらないから部屋から
出したくせに、人が使うのを
見て使いたくなっただけでしょ!
そういうところがこどもっぽいの!」
そんなささやかな言い争いを
しながら、姫乃は聞く耳を
持たずに歩いていく凍夜を
追いかけて行った。
サイズも少し小さめだし、
返してちょうだい!」
「嫌だ。片づけを手伝ったんだから、
貰っていく。」
「あ、あなた、どうして
そういうところで変に
こどもっぽいの!?
こないだだって…。」
「僕は子供じゃない。
それにあのロッキングチェアは
もともと僕の部屋に
あったんだから、僕のだよ。」
「いらないから部屋から
出したくせに、人が使うのを
見て使いたくなっただけでしょ!
そういうところがこどもっぽいの!」
そんなささやかな言い争いを
しながら、姫乃は聞く耳を
持たずに歩いていく凍夜を
追いかけて行った。