モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
さすがに怒ったノークスに、
もう少し淑女らしい趣味で
時間をつぶせ、と説教された
姫乃は、そのあとまるで
良家の令嬢のように見事に
ピアノを弾きこなして見せ、
凍夜とノークスを驚かせた。
しかし、次の日、午前中には
淑女らしく大人しく刺繍を
していたかと思えば、
昼食後に厨房で使っていない
オーブンを引っ張り出した。
火薬と一緒にクッキーを焼いたら
もっと香ばしくなるんじゃないか、
などと言ってオーブンを爆発させ、
真っ黒になって笑っているのだ。
挙句の果てには、凍夜やノークスの
分身である従僕に勝手に名前を付け、
手懐けはじめたのだから本当に
手に負えない。
従僕たちは報告こそ怠らないが、
姫乃と一緒になって騒ぎを起こす
始末だった。
もう少し淑女らしい趣味で
時間をつぶせ、と説教された
姫乃は、そのあとまるで
良家の令嬢のように見事に
ピアノを弾きこなして見せ、
凍夜とノークスを驚かせた。
しかし、次の日、午前中には
淑女らしく大人しく刺繍を
していたかと思えば、
昼食後に厨房で使っていない
オーブンを引っ張り出した。
火薬と一緒にクッキーを焼いたら
もっと香ばしくなるんじゃないか、
などと言ってオーブンを爆発させ、
真っ黒になって笑っているのだ。
挙句の果てには、凍夜やノークスの
分身である従僕に勝手に名前を付け、
手懐けはじめたのだから本当に
手に負えない。
従僕たちは報告こそ怠らないが、
姫乃と一緒になって騒ぎを起こす
始末だった。