モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
ズグット―ノークス
上機嫌でズグットの首を
落とした姫乃は、慣れた
手つきで次々と捌き始めた。
その様子にどんびきして
黙り込むノークスは、
同じく隣で黙り込んでいる
凍夜を見る。
ノークス同様、姫乃の
あまりに大胆な行動に
ひいたのかと思いきや、
その顔は興味津々といった
様子だ。
「はい。召し上がれ。」
唐突に、姫乃が小皿を
差し出した。
小皿の上には、薄紅色の
きれいな身が乗っている。
「ここは、生で食べるのが
一番おいしいのよ。
鉄とか銀に触れると味が
落ちちゃうから、手で食べてね。
…お行儀は悪いけど。」
そういって、期待感
いっぱいの目で見つめてきた。
落とした姫乃は、慣れた
手つきで次々と捌き始めた。
その様子にどんびきして
黙り込むノークスは、
同じく隣で黙り込んでいる
凍夜を見る。
ノークス同様、姫乃の
あまりに大胆な行動に
ひいたのかと思いきや、
その顔は興味津々といった
様子だ。
「はい。召し上がれ。」
唐突に、姫乃が小皿を
差し出した。
小皿の上には、薄紅色の
きれいな身が乗っている。
「ここは、生で食べるのが
一番おいしいのよ。
鉄とか銀に触れると味が
落ちちゃうから、手で食べてね。
…お行儀は悪いけど。」
そういって、期待感
いっぱいの目で見つめてきた。