モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「そうなの?もう、
昨日のうちに教えて
くれればいいのに。」
「…今朝、急に用事が
出来ましたので。」
「仕方ないわね。
…そうだわ東雲。」
「はい、お嬢様。」
「この城、礼拝堂が
あるでしょう?」
「はい。」
「じゃあ、これ、
中の祭壇に置いて
きてくれないかしら。」
そういって、姫乃は夕べ
つくっておいた
バード・パレットを
取り出した。
「それは、何ですか。」
「バード・パレットって
言うの。」
姫乃の手に乗っているのは、
帽子ぐらいの大きさの羽毛で
できた輪っかだ。
「そのズクットの体毛で
作ったのよ。ズグットを
食べるときに、必ずつくって、
肉の一部と一緒に祭壇に
お供えするの。」
初めて見るだろう東雲に
見せてあげると、
そばでいそいそと
働いていた黎明と天明も、
興味を持って近づいてくる。
昨日のうちに教えて
くれればいいのに。」
「…今朝、急に用事が
出来ましたので。」
「仕方ないわね。
…そうだわ東雲。」
「はい、お嬢様。」
「この城、礼拝堂が
あるでしょう?」
「はい。」
「じゃあ、これ、
中の祭壇に置いて
きてくれないかしら。」
そういって、姫乃は夕べ
つくっておいた
バード・パレットを
取り出した。
「それは、何ですか。」
「バード・パレットって
言うの。」
姫乃の手に乗っているのは、
帽子ぐらいの大きさの羽毛で
できた輪っかだ。
「そのズクットの体毛で
作ったのよ。ズグットを
食べるときに、必ずつくって、
肉の一部と一緒に祭壇に
お供えするの。」
初めて見るだろう東雲に
見せてあげると、
そばでいそいそと
働いていた黎明と天明も、
興味を持って近づいてくる。