モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「森は、教会の裏の
小道を抜けてすぐです。」
「具体的にはどういう
状態なの。」
「入れない、というか
入っても出てきて
しまいますね。」
「そう…。森を調べるなら、
出入りしていた姫乃を
連れてくるのが一番はや…。」
教会の裏手に回ろうとした
凍夜は、言葉を切って
ノークスを制止した。
凍夜の後ろで立ち止まった
ノークスが、不審げに凍夜の
影からのぞき見る。
「!?なっ!!」
ノークスが驚きの
声をあげた。
凍夜も、その見覚えのある
後ろ姿を思わず凝視してしまう。
教会の裏口から森に向かって
走りぬける少女の姿は、
間違いなく姫乃のものだった。
小道を抜けてすぐです。」
「具体的にはどういう
状態なの。」
「入れない、というか
入っても出てきて
しまいますね。」
「そう…。森を調べるなら、
出入りしていた姫乃を
連れてくるのが一番はや…。」
教会の裏手に回ろうとした
凍夜は、言葉を切って
ノークスを制止した。
凍夜の後ろで立ち止まった
ノークスが、不審げに凍夜の
影からのぞき見る。
「!?なっ!!」
ノークスが驚きの
声をあげた。
凍夜も、その見覚えのある
後ろ姿を思わず凝視してしまう。
教会の裏口から森に向かって
走りぬける少女の姿は、
間違いなく姫乃のものだった。