モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
城で、明るく
天真爛漫に過ごす姫乃。
望んで餌になる、と
言った日から、彼女は
徐々にではあるが快楽を
受け入れ、日を重ねる
ごとにその血はとても
甘美で清々しい味に
なっていく。
しかし、ずっと
変わらないモノが
その中に潜んでいる
ことに凍夜が
気付かないはずがない。
焦燥感。
それは、日々の中で
確実に増していくのに、
姫乃は強固な理性で
それを抑え込み
続けていた。
それでいて、彼女は
その感情のすべてを
微塵も表にだそうと
しないのだから、
いじらしい。
彼女がそれほど必死に
隠すものが、凍夜は
ずっと気になって
しかたなかった。
天真爛漫に過ごす姫乃。
望んで餌になる、と
言った日から、彼女は
徐々にではあるが快楽を
受け入れ、日を重ねる
ごとにその血はとても
甘美で清々しい味に
なっていく。
しかし、ずっと
変わらないモノが
その中に潜んでいる
ことに凍夜が
気付かないはずがない。
焦燥感。
それは、日々の中で
確実に増していくのに、
姫乃は強固な理性で
それを抑え込み
続けていた。
それでいて、彼女は
その感情のすべてを
微塵も表にだそうと
しないのだから、
いじらしい。
彼女がそれほど必死に
隠すものが、凍夜は
ずっと気になって
しかたなかった。