モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
非日常の出会い―沙羅
行方をくらませた姉の
姫乃と半月ぶりに
再会してから数日後の朝。
その日も、沙羅はいつも
どおりに目を覚まし、
いつもどおりに顔を洗い、
いつもどおりに花壇に
水をやった。
そして、いつもどおりに
朝ご飯を食べて、いつも
どおりに部屋の掃除を
してから、いつもどおりに
教会へ向かう。
沙羅の母はおっとりとした
性格な半面、時間にとても
正確な規則正しい人
だったらしい。
昔、時間にルーズな自分や
父はよくせかされていた、と
姫乃が懐かしんで
話してくれたことがあった。
その話を聞いてから、
沙羅は規則正しい生活を
心がけ、ちょっと大雑把な
ところのある姉を
せかすようになった。
母が亡くなった時には幼く、
母の記憶があいまいな
沙羅と違って、母を
懐かしんでいる姉を
少しでも慰めたい一心で
始めたことだったが、
今ではすっかり身に
ついてしまい、姉の
不在でも、なんとなく
毎日同じ時間に
同じことをしてしまう。
姫乃と半月ぶりに
再会してから数日後の朝。
その日も、沙羅はいつも
どおりに目を覚まし、
いつもどおりに顔を洗い、
いつもどおりに花壇に
水をやった。
そして、いつもどおりに
朝ご飯を食べて、いつも
どおりに部屋の掃除を
してから、いつもどおりに
教会へ向かう。
沙羅の母はおっとりとした
性格な半面、時間にとても
正確な規則正しい人
だったらしい。
昔、時間にルーズな自分や
父はよくせかされていた、と
姫乃が懐かしんで
話してくれたことがあった。
その話を聞いてから、
沙羅は規則正しい生活を
心がけ、ちょっと大雑把な
ところのある姉を
せかすようになった。
母が亡くなった時には幼く、
母の記憶があいまいな
沙羅と違って、母を
懐かしんでいる姉を
少しでも慰めたい一心で
始めたことだったが、
今ではすっかり身に
ついてしまい、姉の
不在でも、なんとなく
毎日同じ時間に
同じことをしてしまう。