モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「あ、あのね?でもほら、わたしを拉致した
目的とか、貴方達が何者なのかとか、
いろいろ聞きたいことがあったりするし、だ
から話をするのにまず名前って気になるな、とか
思ったりしない…かな…?」
ため息をつかれたのが恥ずかしかったのか、
いろいろと口早にまくし立てる。
「ていうか、忘れてたのはわたしだけの
せいじゃないと思うのよ?
あなたが妙に落ち着いてるから、
わたしもつい…。」
「凍夜。」
「え?」
話の途中に突然言われた少女はうまく
聞きとれず聞き返す。
「凍れる夜で、凍夜。」
「凍夜…。」
「あと、キミをからかった悪趣味なあの男は…
ノークス。」
「…。ノークス…。」
「キミを拉致した目的は、僕たちの食事の為。
僕たちの正体は吸血鬼(ヴァンパイア)。
あと聞きたいことは?」
「吸…血鬼…の、食事の為っていうのは…。」
無意識だろうか。昨晩の二人の吸血の傷口に
少女の手が触れる。
「もう気づいてるみたいだけど。
僕たちの食事は人間の血液が主。」
凍夜の手が少女の手首をつかむ。
少女は反射的に身を引こうとたじろいだが、
凍夜はそれを許さない。
目的とか、貴方達が何者なのかとか、
いろいろ聞きたいことがあったりするし、だ
から話をするのにまず名前って気になるな、とか
思ったりしない…かな…?」
ため息をつかれたのが恥ずかしかったのか、
いろいろと口早にまくし立てる。
「ていうか、忘れてたのはわたしだけの
せいじゃないと思うのよ?
あなたが妙に落ち着いてるから、
わたしもつい…。」
「凍夜。」
「え?」
話の途中に突然言われた少女はうまく
聞きとれず聞き返す。
「凍れる夜で、凍夜。」
「凍夜…。」
「あと、キミをからかった悪趣味なあの男は…
ノークス。」
「…。ノークス…。」
「キミを拉致した目的は、僕たちの食事の為。
僕たちの正体は吸血鬼(ヴァンパイア)。
あと聞きたいことは?」
「吸…血鬼…の、食事の為っていうのは…。」
無意識だろうか。昨晩の二人の吸血の傷口に
少女の手が触れる。
「もう気づいてるみたいだけど。
僕たちの食事は人間の血液が主。」
凍夜の手が少女の手首をつかむ。
少女は反射的に身を引こうとたじろいだが、
凍夜はそれを許さない。